結婚って何だ?最近のテレビのワイドショーなどは、森進一・昌子夫妻の離婚について賑わっているようだ。 実はこんな話が露ほども出ていない頃、テレビで森進一の顔を見て、 何だか人相が悪くなったような気がして気になったことを思い出した。 肝炎を患っているそうだから、そのせいだったのかもしれないけれど。 結婚20年、子どもも親の手を離れていく頃。 離婚するには良い潮時なのかもしれない。 この機を逃せば、ズルズルとお互いに年老いてゆき、 別れようにも心身ともに元気も体力もなくなって、 お互い「割れ鍋に綴じ蓋」と諦めてゆくことになりやすい。 私は、どちらかが一方的に我慢しなくてはならない結婚は、 無理して継続しなくても良いという立場だ。 さて、最近は「できちゃった結婚」が結構多い。 こんなに色々な意味でモラルが崩れていても、 「できちゃったから結婚」という人が多いのには、 不思議というか感心するというか。 もともと結婚する気がないのなら、 ちゃんとできないようにするのが礼儀だと思うけど、 無知なのか勇気があるのか楽天的なのか、 そのような話は後を断たない。 どのようなきっかけであれ、子どもが出来たということで責任感が生まれ、 二人で一所懸命親協力し合う中で絆を育み、 子どもも健やかに育ってゆくなら何も問題はない。 私は「婚前交渉(古典的な言葉か?)」には賛成の立場で、 結婚しようと思うなら、そこまできちんと確かめたほうが良いと思ってるし。 しかし、「できちゃったから仕方なく結婚」ということが、 短期間で破局になるケースが珍しくはないので、 結婚式の時に「おなかに子どもがいる」なんて聞くと、 やっぱり心配になってしまう。 ブツブツと書いているが、私は 「若い頃の結婚は、子どもを育てるための制度」と思ってる。 だから二人の息子達には、 「この女性に自分の子どもを育てて欲しい」と思わなければ、 安易な付き合いはしないほうが良いと言ってきた。 これから結婚する若い人には 「母親として、父親としてどうか」というフィルターにかけて、 結婚を考えて欲しいと思う。 「恋愛と結婚は別」という言い方が、 私自身、若い頃には打算を感じてイヤだった。 本当は、素敵な恋愛をして、皆に祝福されて結婚して、 お互いに信頼と愛情で日々を送り、 子どもに恵まれて二人で子育てをし、 年老いてからも仲良く暮す、っていうのが理想だろうけれど、 理想はほとんどの場合幻である。 (しかし、幻ではあっても、目指す目標としての意味は大きい) 子どもを育てる一番の責任は、親にある。 だから、子育て中は子どものことを一番に考えて欲しい。 しかし、子どもはいつか育ち親から離れていく。 親の責任がある程度果たせたならば、 夫婦のあり方を考え直しても良いだろう。 日本は長寿世界一、子育て後の人生も長い。 別れても親子は親子。 離婚という選択肢を真剣に考えたほうが、 これからの長い人生には有意義なことも多いだろう。 年老いてからの結婚は、若い頃とは意味合いが違うはずだし。 蛇足ではあるが、結婚は子育てだけのための制度ではないことはもちろんである。 お互いを大切にしたい、守りたいという気持ちがあれば、 たとえ子どもが望めなくても結婚することはあるでしょう。 たとえば、身体的・精神的ハンディを持つ人、同性同士、 妊娠が望めない場合などなど・・。 それこそが、本当の愛なのかもしれない。 私? 面倒なことは億劫なので、このままいこうと思います。 2005年04月08日 |